引越し機能がほしい。買い換えた時の引越しが大変過ぎるから
新しいDIGAへ買い換えた時に一番大変なのは、前のBDレコーダーからのコンテンツの引越しに莫大な手間がかかることです。
レコーダー内に録画コンテンツを沢山貯めこんでおくと便利に使えることを強調して宣伝している最近の大容量HDDモデルであってさえも、どういう訳か、以前のレコーダーからの引越しは一筋縄ではいかない莫大な手間が掛かります。
現状では、書き換え可能BD記録メディアであるBD-REを使って、以前のBDレコーダーから買い換えた新しいBDレコーダーへとムーブバックするのが一番確実そうな手段ですが、これには大変な時間がかかります。
その原因は、
このそれぞれのステップに数十分掛かって*2、ワンサイクルの時間が長い上に、その間に他の用事をするために処理を任せて放りっぱなしにするには中途半端な長さの時間なんですよね。
これを、HDD容量が1TBのレコーダーで単層記録BD-RE(公称容量25GB)を使って引越ししようとすると、40サイクルは繰り返すことになります。
- HDD容量が2TBのレコーダーだと80サイクル掛かります。
- HDD容量が3TBのレコーダーだと120サイクルです。
それならば、メディア交換の回数と手間を減らそうとして2層記録BD-RE(公称容量50GB)を使うおうとたくらむのが自然な成り行きなわけですが、ここで問題が生じます。
なんとも困ったことにも、20回以下の書き換えで怪しくなってドロップアウトが出てくる2層記録BD-REの個体が混入しています。しかも、同じ複数枚パッケージの中の個体間でさえ劣化特性が違います。(非常に高価な超有名ブランドのメディアであってさえも2層記録BD-REの多回数の繰り返し使用には問題があります)
別に、最低100回は使えなければ商品価値が無いぞ・・・とかと言いたいわけではありません。
重要なのは、ある保証された一定回数の間は、劣化せずに確実に使えてドロップアウトとは無縁だとの信頼性が無いと非常に困ったことが生じてしまうということです。
なにしろ、現在のBDレコーダーでは、記録型BDへの書き込み時にベリファイを掛けていませんから、ドロップアウトが生じていても記録時点では気づかずじまいになります。
その録画番組を観ようとした時になって初めて、ドロップアウトが混入していることに気付いてガッカリするはめになります。*3
しかも、ムーブバックは、必ずしも常に成功するわけではありません。
実は、コピーカウントを保持してのLANダビングの規格はとっくに決められていますから、新しいレコーダーと古いレコーダーをLAN接続して放りっぱなしでHDD丸ごとコンテンツの引越しをさせることが可能なはずです。
こんなこと、やる気にさえなれば 簡単に実装できることにすぎないにもかかわらず、現実には何時まで経っても搭載されないのですよね。
自社レコーダー同士の間でくらいは、さっさと実現してほしいものです。
とても残念なことですが、なるべく沢山BDメディアへ焼かせようという方針でBDレコーダーが作られていることが、使い勝手を非常に悪くしています。